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テラフォーミングマーズ拡張版追加後の各マップ(ヘラ・エリシウム)およびプレリュードの印象について

テラフォーミングマーズ、拡張版をようやく一通り購入し、一人でまわしています。

なんか色々考えながらプレイしているところですが、とりあえず印象を記録しておきます。追加企業はまた気が向いたら書きます。

追加マップ:ヘラ

マップ構成

偏りのある水場と南極の氷が特徴的なマップです。
水場や配置ボーナスの偏在、下2段マイルストーンの兼ね合いもあり、どの場所を取りに行くべきか悩ましいマップになっています。

資源の偏りがあり、緑化していく人も建材欲しい人も左上に集中するので、微妙に狭い

全体的に置きたい場所が少なく、見た目よりも狭いです。
そのため、水場に接して都市を置いて先に水場近接ボーナスをもらうか、緑化する場所を確保するために水場から離して都市を置くかは若干悩ましいところです。

マイルストーン

南極マイルストーンが特徴的なマップです。
下2列に3つ配置は難易度は低いものの、不毛の地なので、都市と緑化のみで達成しにいくと配置ボーナスが少なく中々大変です。
そのため、他の特殊配置系タイルも併用して達成するようにすると、無理せずにとれる印象があります。

全体的にカードプレイに偏っている

その他のマイルストーンは、タグ8種類、条件付きカードを5枚以上プレイ、木星タグ3以上、電力6以上です。
基本的にはPJカードをプレイすることに重点が置かれたマイルストーンになっていますね。

タグ8種類や電力6以上に関しては、一気に増やされて突然マイルストーン取られる可能性があります。
そのため、マイルストーンは取れるときには確実に取っておいた方が無難です。
(割と一瞬でマイルストーンの枠がなくなります)

アワード

アワードの内容は最大緑化数、緑PJのプレイ数、宇宙タグプレイ数、リソースがカードに乗っている数、建物タグプレイ数です。

最大緑化数以外はマイルストーンと同じく、カードプレイに偏った内容ですね。

最大緑化数は特徴的だが、全体的にカードプレイ関連に偏り

どれも逆転できそうで逆転しづらい(あるいは、逆転される可能性が高すぎてそもそも取らない)アワードになるので、中盤にさしかかるぐらいにはだいたい誰がどれを取れるかが見えます。

そのため8コストアワード・14コストアワードは他のマップより早めに取りに行ってもいいかもしれません。

尚、カードに乗っているリソース数アワードは微生物利用者が圧倒的に有利なアワードで、終盤の無価値な微生物にも価値が出てくるため、微生物プレイをする場合には早めに取りに行きたいですね。

有利になる戦略・不利になる戦略

全体的に、通常マップで弱かった緑化系や微生物系の強化が図られたマイルストーンとアワードになっている印象です。
一方で、都市をバンバン建てていくプレイは水場の偏りや狭い空間でMC獲得や相手の緑化への相乗りがとがめられている印象があります。

また、木星タグマイルストーンと宇宙タグアワードがある関係もあり、木星系も強くなっている気がします。

追加マップ:エリシウム

マップ構成

下半分の砂漠エリアが広めに不毛の地になっていること、置くだけでカード3枚入手できる右上のオリンポス山、中央の赤道沿いにある緑チップが特徴のマップです。

(正直、オリンポス山の都市を置くだけでカード3枚入手できるのはやりすぎで、スタートプレイヤーが妙に有利になっています。もともと強いタルシス共和国の強化になりますし、良くないです。)

赤道にやたら緑化があるのもポイント。水場の利用もしやすく、
置いて強いエリアが多いので、砂漠地帯以外の開発は進みやすい

アワードに水場隣接土地の数、砂漠エリアの保有土地の数がある関係もあり、置き方によって狙えるアワードが変わってきます。

マイルストーン

すべての生産力が1以上、特定の生産力が10以上、緑微生物動物タグ4以上、PJカード(イベント以外)を15枚以上プレイ、イベントカードを5枚以上プレイです。

(1つ要求数が狂っていますが、まあ手札15枚よりは…。)

簡単な2つと、かみ合わないと取れない2つと、そもそも難儀な1つ

generalistとspecialistの達成が容易な一方で、他の3つのマイルストーンの達成が微妙に大変です。
生産力系の達成を目指しながら、戦略に合致できるマイルストーンが取れればなお良し、といった感触です。

(イベントカードに日の目が当たるボーナスのlegendはかなり良い設定だと思います。)

アワード

20コスト以上のPJカード、電力・鉄の保有数、砂漠地帯(下4列)、水辺タイル数、TRがアワードになっています。

配置関連で2つのアワードがあるのに加え、純粋なTR競争もある。

全体的に伸ばすのに戦略的な対応が必要なアワードが多く、2位までに入るプレイヤーが早期にほぼ確定してしまうアワードが多いです。

一方で、1位と2位の間では中盤以降で捲りに行きやすいアワードばかりでもあるので、アワードを取りに行くタイミングは結構難しいですね。

有利になる戦略・不利になる戦略

それぞれの戦略にかみ合うマイルストーンやアワードがちりばめられており、どういった戦略を追っても比較的プレイしやすいマップです。

ただし、どれかで10生産力は実質的にMC10か電力10で達成するものに近いので、鉄やチタンの生産量を強化してカードをプレイする戦略はあまり筋が良くない可能性があります。

尚、イベント5枚マイルストーンとTRアワードの存在により、宇宙イベントカードを連射して盤面の差が出る前にTRで差し切るようなプレイングは他のマップよりも向いている印象です。

イベントカードプレイでキャッシュバック系のカードが取れた場合には狙ってみてもよさそうです。

プレリュード

プレリュードの効果

開始時にプレリュードカードを4枚から2枚選択し、プレリュードカードに書かれた効果を1stターンにスタートプレイヤーから得ます。

プレリュードカードの効果は+MC21や生産量アップ、都市の配置など様々な効果が存在します。企業の初期資源が増えるイメージですね。

尚、企業選び・プレリュード選び・手札選びは同時進行なので、手札まで見てからプレリュードをを選ぶことが出来ます。

4枚のうちから2枚を選ぶ。企業選択・手札との兼ね合いもあり悩ましい。

プレリュードによる影響

プレリュードの存在により、プレリュードなしのときと比較すると、ゲーム展開が早くなるほか、各プレイヤーが意図した戦略に向かいやすくなっています。

極端に強いパターンが発生してしまうこともなくはないですが、全体としては企業と手札だけではハズレの組み合わせだったようなケースでも、なんとかリカバリーが出来るようになっている印象です。

(イメージ、サイコロ2つ振って初期パワーを決めていたのがサイコロ4つになったみたいな印象です。期待値はかなり収斂しました)

プレリュードなしの落ち着いた立ち上がりが割と好きなので、プレリュードありの急速に開発が進んでいく感じは微妙にもどかしい感覚もあるのですが、ポジティブに評価できる拡張ルールだと思います。面白いです。

強いプレリュード

基本的に、MC+21など、単純に序盤の動きが広がるMC増加プレリュードは強力です。
また、序盤からPJカードをもたつきなくプレイ・青アクションを使えるようになる電力生産量増加系プレリュードも強い印象ですね。

色々とプレリュードカードが存在するが、強さはまばら(企業や手札にもよる)

一方で、TRを伸ばすタイプのプレリュードは序盤の動きが良くなるわけではなく、生産量の拡大にあまり寄与しないため、あまり強くはない印象です。

自分のプレイの幅が広がるようなプレリュードを選ぶのが重要ですね。
(まあ、選択肢がないこともままあるのですが)

全体

全体として、良い拡張だなーという印象です。
マップの好みはあると思いますが、プレリュードも含め、バランスは良くなっているような印象はありますね。

通常マップと比較すると、プレイ感はかなり違うので、ちゃんと各マップに習熟していきたいところです。