長くなりすぎたので、パンデミックの各役割についての攻略メモだけ分離しました。
前の記事はこちら「パンデミック:新たなる試練(ボードゲーム)の攻略メモ①(プレイのポイントなど) - teke teke my life ゲーム分室」
各役割の能力や強みについて
危機管理官(強さ:それなり)
能力:
1アクションを使ってプレイヤーカードの捨て札からイベントカードを1枚手元に加えることができます。
そのイベントカードは手札としてカウントされません。このため、強力なイベントカードを2回使用することが可能です。
実際の強さ:
強力な効果のあるイベントカードの再利用が可能なため、特に危機的状況や緊急対応が求められる場面で非常に強力です。
終盤戦では、強力なイベントを使いたいタイミングで使えるゲームの勝利に大きく貢献します。
一方でイベントカードがないとただのおっさんなので、イベントカードが引けていない序盤はあまり強くないのがネックです。
また、終盤に有効なイベントカードが残っていない場合も無力化します(とはいえ、より引きに左右される科学者などよりはだいぶマシですが。
通信司令員(強さ:つよい)
能力:
1アクションを使って、他のプレイヤーを任意の都市へ移動させることができます。
自分のコマを動かす要領で他のプレイヤーのコマを動かすことや、他のプレイヤーのいる都市へ瞬時に移動させることが可能です。
実際の強さ:
プレイヤーの移動をサポートする能力は、特にプレイヤー間の連携が重要な局面で非常に有効です。
他者の移動に関するアクションの節約ができ、遠隔地の緊急対応やカード交換がスムーズに行えます。
特に、移動以外の能力が協力な「衛生兵」「検疫官」「研究員」あたりを動かすと、2ターンかかる動きが1ターンのうちに行えたり、危機的なエリアをすばやくケアできたりします。
問題としては、役割を引いたプレイヤーはさほど楽しくない、ということでしょうか。
特に、慣れていないプレイヤーの場合、慣れているプレイヤーに指示されてばかりになる可能性があります
(まあ、ゲームの構造的な問題として、そういうものになってしまいがちではあるのですが、神の視点でのプレイを求められる役職なので、一層その傾向が強くなります…)
衛生兵(強さ:とてもつよい)
能力:
1アクションで同じ色の病原体コマをすべて取り除くことができます。
また、その色のワクチンが発見されている場合は、アクションを使わずにその病原体コマを自動で取り除けます。
実際の強さ:
衛生兵は、序盤から終盤にかけて、常に強力な予防役です。
ワクチンがない状況でも一気にエリアからキューブを全除去できるため、相当アクションが節約できます。
衛生兵がいるだけで、ゲームの難易度はかなり下がる印象があります。
また、ワクチンが発見された後は、感染地域を移動するだけでキューブを取り除けるため、感染拡大を大幅に抑制できます。
序盤から終盤まで安定して活躍できる性能です。
効果が目に見えて盤面に影響を与えるので、役割を与えられたプレイヤーとしても、プレイしていて楽しく、いい役割ですね。好き。
作戦エキスパート(強さ:つよい)
能力:
1アクションを使って手札の都市カードを消費せずに、現在いる都市に調査基地を設置できます。
また、調査基地にいるときに、任意の都市カードを使用して好きな都市に移動することが可能です。
実際の強さ:
調査基地を自由に設置できるため、移動の効率を格段に向上させます。
調査基地の設置は「調査基地を設置したい場所のカードを手に入れる」「その場所に行く」の2条件が必要なところ、その場所に行きさえすれば調査基地を設置できるのは破格です。
特にゲームの序盤に調査基地を設置することで、移動に要する時間を大幅に短縮し、全体の戦略に貢献します。
また、調査基地をある程度設置したあとは、プレイヤーカードを消費することで自由移動が可能になります。
戻ってくるのがちょっと大変、という問題はあるのですが、移動の制限がかなり緩いのは他の役割にはないメリットですね。
検疫官(強さ:それなり)
能力:
自分がいる都市とその都市と隣接都市に、病原体コマが置かれるのを防ぎます。これにより、アウトブレイクや新たな感染を抑制できます。
実際の強さ:
検疫官は、特定の地域に留まり、感染拡大を防ぐ役割を果たします。
アウトブレイクが起こりそうな都市に配置することで、アウトブレイクの発生を予防し、他のプレイヤーの自由な行動を助けます。
序盤はあまり意味がない能力ですが、中盤以降は山札の仕様上、危ないエリアが限定されてくるので、アウトブレイクの発生を相当防止できます。
一方で、エピデミックカードを引いた際の山札の下側から降ってくる分には対応できないほか、能動的にクリアに近づける能力ではなく、能力を活用しようとすると自身の移動にも相応に制限がかかる点はネックです。
研究員(強さ:とてもつよい)
能力:
1アクションで、自分の手札の都市カードを、同じ都市にいるプレイヤーに渡すことができます。
この際、渡すカードは自分が現在いる都市でなくても構いません。
実際の強さ:
研究員は、他プレイヤーにカードを渡す際の制約がやたらと緩いため、カード交換を円滑に進めることができます。
ワクチンの開発を迅速に進めるためには、他プレイヤーとのカードの受け渡しが重要であり、研究員の存在があればそのプロセスが大幅に効率化されます。
そのため、研究員は都市カードが手元に溜まってくる中盤から終盤にかけて特に重要な役割を果たします。
実際、ワクチンのために同色5枚は思った以上にしんどいので、研究員の能力は非常に強力です。研究員がいるだけで、ゲームクリアに向けて相当能動的にプレイ出来るようになります。
科学者(強さ:それなり)
能力:
ワクチンを開発する際、通常は同じ色の都市カードが5枚必要ですが、科学者は4枚でワクチンを発見することができます。
実際の強さ:
科学者は、他のプレイヤーより少ないカードでワクチンを発見できるため、自分の引きだけでワクチンを製造できる可能性がかなり高まります
一方で、科学者の引きに依存する部分が否めないため、引きに左右されずに効率的にカードを差し込みに行ける研究員と比べると「うーん…」という性能ではあります。
役割のなかではかなり弱い方かな…という印象です。
強い組み合わせ
役割のバランスが良いとプレイしやすい
人数にも寄るのですが、役割の方向性があるので、強い組み合わせ、つらめの組み合わせは存在します。
大まかにわけると、以下のような感じの能力分布です。
- 行動円滑化系:危機管理官・通信司令員・作戦エキスパート
- アウトブレイク予防系:衛生兵・検疫官
- ワクチン開発系:研究員・科学者
各ジャンルがバランス良くチームにいると、対応の幅が広がるので難易度が下がりますし、逆に、偏りが生じると、それぞれの潤滑油的な能力がない状態でゲームをプレイすることになるので、難易度が上がります。
ただ、どちらかというと難易度が上がるというよりは、バランスが難しい方に悪くなる感じではあるので、3人でプレイする場合などは、最初から出てくる組み合わせを絞ってプレイするのもアリかな…という気はします。楽しんでナンボ、というところはあるので。
(たとえば、先に各ジャンルから1枚ずつランダムでピックして、その3枚をシャッフルして役割分担するなど)
純粋に強い役割はいくつかある
また、役割の強さについてですが、実態としてはそれなりに幅があります。
明確に強い役割としては、「衛生兵」「作戦エキスパート」「研究員」あたりでしょうか。逆に、弱めの役割は「危機管理官」「検疫官」「科学者」あたりになります(感覚的には、「科学者」が頭一つ抜けて弱い感じ…。)
強い役割は能動的に動ける強さがあり、動かしていても楽しさがあるので、初めてプレイするメンバーがいる場合には、意図的に「衛生兵」や「作戦エキスパート」、「研究員」を入れたパーティにするのもよさそうです。
(「検疫官」なんかは、初回プレイだとほかの人の指示で待機することになりがちですし…)
全体
というわけで、役割についてでした。
まあどの役割で遊んでもそれなりに楽しいのですが、役割によってはパンデミックの協力ゲームの部分があだになり、自分で動かしてる感が薄れることになって、面白さが感じられなくなったり、そもそもゲームのバランスがあまり良くなくなったりします。
完全ランダムで遊ぶのもまあ良いのですが、どちらかというとみんなでカジュアルに楽しむ場で遊ぶゲームだと思うので、役割をドラフトするとか、役割のバランスが整えられるようなランダム選択をするとか、工夫して遊んだほうが楽しいかもですね。